アイビー・リー・メソッド 簡単なメモで集中力と時間管理を両方味方に
やらなきゃいけないな、と思いつつ気付けば夜。別な日も、やらなきゃいけない気持ちを抱えつつ何をするでもない時間を過ごして1日が終わっていく。
1-4月を言葉にするとだいたいこんな感じでした。
…まぁ人生そんな期間も必要なんです。
が。さすがにそんな毎日に飽きてきました。さてそろそろ動きますかね。よっこらせ
というわけで唐突に。自分への再教育をします。こっそり本業です。
自分メモとしてやる気と時間術のことを綴っていこうと思います。
「やることリストづくり」の元祖とも言われる人がいました。
20世紀前半に活躍した経営コンサルタント、アイビー・リーさん。
「PRの父」とも呼ばれているそうです。PRパパン。
経営の効率化に悩んでいたチャールズ・シュワブさんという社長さんがいました。
シュワブさんの会社は、アメリカ最大の鉄鋼会社ベツレヘム・スチール社。シュワブ社長は経営の効率化に悩んでいました。
悩んだ挙げ句、効率改善のコンサルティングを手がけていたアイビー・リーさんにコンサルティングを依頼します。
が。さすが大会社のシャッチョさん。依頼内容は「すぐに実践出来て、すぐに目に見える成果が欲しい」というなかなか大それた内容。
でもPRパパンもさすがやり手でした。誰もが疑うようなたったひとつのシンプルな方法を教えて去っていったといいます。
しかも「生産性を高める一方で、終業時にもそんなに疲労感が残らない。その両方を保証する方法をお伝えします」「3ヶ月後の結果を見て、社長が感じたままの額を謝礼として支払ってくれるだけでかまいません」と。…こちらもさすがに肝が据わってます。
そんなアイビー・リーさんとシュワブ社長さんの3ヶ月後
結果。3ヶ月後にシュワブ社長は2万5000ドルのコンサルティング料を支払ったそうです。現在の価値にして約5000万円。業績ももちろん右肩上がり。
この金額がすべてを物語っている気がします
アイビー・リー・メソッドというシンプルな行動法
シュワブ社長に伝えたたったひとつのシンプルな方法がこのアイビー・リー・メソッドです。
これはやるべき行動を絞り込み、持ち時間の中で上手に集中力をコントロールしていく仕組みのひとつ。ToDoリストの一種です。
やり方はとってもシンプル
- 紙に「明日やるべきこと」を6つ、メモ程度に書き出す
- その6項目に、重要だと思う順に①〜⑥まで番号を振る
- 翌日、このメモの順番に従って(重要なものから順に)仕事をする
- 全部出来なくても、悔やまず忘れる
- そして、また明日のための6つの「明日やるべきこと」をメモする
あとはこの1〜5を丁寧に毎日繰り返していくだけです。地味だけど…すごいよ。ほんと。
アイビー・リーさんが言う、守るべきポイントがあります
それは。
1番が終わるまでは1番のことしかしないこと。シングルタスクです。
また、時間の関係などで例えば3番までしか出来なかったとしても、その日は残りの4、5、6番のことはきれいさっぱり忘れましょう \(˙꒳˙ )/ ということ。
アイビー・リーさんはこうも言っています。
「結果的に1つ2つしか出来なくても気にしないでください。あなたはその日一番大事だと思っていた仕事を済ませているのです」
悔やむより先に、明日に向けたリストを考えましょう。と
このメソッドを通してアイビー・リーが言いたかったことを考えてみると
きっとこんな感じではないかと勝手に想像してます。
- とにかくシングルタスクでGO。
- ひとつのことを完結させてから次にいこう。
- 1日で出来ることはそんなに多くない(出来ない日も良くある)
- 一番大事なことだけに力を使おう
- 出来なくても悔やまなくてOK。今日はやる必要なかっただけ♪
- 場当たり的ではなく、前もって全体を見てその日の地図を描いてから始めよう
- 迷わず目の前のそれをやれ
- やらなくていいことは、やらなくていい
人は、あれもこれも気になってしまうとそれ自体がブレーキになってしまいます。
1日に使える時間は限られています。アイビー・リーは「6項目全てを消し込んで、その日の予定を完璧に終わらせろ」とはひと言も言っていません。
ただ、一番大事なことだけをやれと、それだけなのです。
根本の考え方に思いを馳せると細かいことはあまり重要ではない気がしてきます。
6項目を夜に決めようが、朝に決めようが。
ウォーミングアップに該当するような「0番」があってもいいかもしれません。
ただシンプルに、「始まる前(直前ではなく)にやるべきことを見える化して」「大事な順に番号を振って」「大事なものからひとつづつ終わらせていく」
誰でも出来る当たり前のことですが、やっているかどうかはまた別の話。
変わりたいと願う次の一歩として、カティさんにご提案させていただきます。
おまけ。リストがあってもよそ見しがちな人は
こんな感じで進めていくのがオススメです。子どもや、ADHD傾向のある人に対するアプローチとしても有効です。
ふせんにやるべきことを書きだして、大事なものの順に重ねていきます。
あとは一番上から、今は「これを終わらせる時間」とハッキリさせた上で、ただその項目のみ考えて行動していくだけ。
終わったらはがしてまた次のことだけ考えて動きます。
もちろんふせん全部終わせることが目的ではありません。でも、少しでも手をつけられたのなら。その日一番大事なことは終えることが出来たということ。これはすごい!
リストの多さに辟易して、やる気がなくなってしまう人
すぐに他のことに意識が向いてしまう人、何をすべきかすぐうやむやになりがちな人
お子さんにも効果的な方法です。
付箋ではなくリング式の暗記カードでも同じように使えます。
迷いがなくなると集中出来るようになります。とにかく集中したい時にもオススメです。Do it !