活字と猫と、財布の穴と。

喪中となる範囲はどこまでなのか

10月に、伯父(義父の長兄さん)が亡くなりました。

 

冠婚葬祭…特に『葬』については慣習的なものや気持ちの部分も大きくて、はっきりとしない部分も数多くあります。

(そう言う意味ではAmazonでお坊さんが手配出来るのは分かりやすいひとつの指標なんだと思います…良い悪いは別として…)

一般的なマナーと同時に、慣習や家ごとのやり方も覚えていきたいと思いました。

 

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伯父の場合、喪中になるのかどうなのかという問題

  

喪に服する範囲としては

一般的に故人を中心とした、2親等までとされているそうです。

ただ、最近の核家族化が進む現状では、同居しているか別居なのかで異なるとする人も増えてきているのだとか。

 

一親等 → 両親・配偶者・子

二親等 → 兄弟姉妹・祖父母・孫

 

その一般的なルールだけに当てはめてみると

義両親・義父の兄弟(伯父たち)、伯父の子である従兄弟は喪中。

甥である旦那・私、次兄の子である従兄弟たちは喪中ではない、ということになります。  

 

もちろんこれは基本的なもので、あくまで一般的な、参考程度のもの。

親等に関わらず、縁の深さや気持ちの上で喪に服する分には何の問題もありません。

また、地域や家によっても慣習が違ってくるので、ここはやはり一度年長者や周囲の人に確認をして足並みを揃えた方が良さそうです。

ということで。私も旦那や義両親に相談しながら、今年の年賀状やお正月について決めていきました。

 

喪中の期間は?

明治7年から、廃止される昭和22年までは、太政官布告というものがあり、その中でこと細かく、忌と服の期間が定められていたそうです。

今でもこの太政官布告をひとつの目安としているご年配の方なども少なくないのだとか。

 

現在は、明確な決まりは存在しないものの

ごく一般的な目安としては、約1年間(場合によっては13ヶ月)
少なくとも四十九日法要までは忌中として、厳格に身を慎む期間とされることが多いようです。

 

具体的に何をして、何をしたらダメなのか

喪中期間の基本は、『身を慎み、おめでたいことをしない』ということ

 

昔は喪中期間の1年間は、なるべく人と会わないようにする家もあったようですが、

現在では「年賀状を出すか出さないか」程度にしか考えないお家も増えているそうです。時代なのかな。

 

▶︎ 控えるべきこととしては

お正月を例にすると

  • 松飾りやお節、初詣を控える、年賀状を欠礼するなど。
  • もし、忌中に結婚式が決まっていた場合は日にちをずらすなどの対応を取る人もいらっしゃいます。

 

▶︎ 反面、特に問題なく許されているものとしては

  • お寺への初詣はOK

神社は死を穢れと捉えますが、お寺にはこのような考えが存在しないため問題ないとされているようです。

  • また、お中元・お歳暮に関しても通常通りで大丈夫。

お中元やお歳暮は感謝の気持ちを伝える為の物であって、お祝いではないから。というのがその理由。

ただし、四十九日を過ぎてから送るようにし、紅白の熨斗などは避けた方が良さそうです。

 

 

とはいえ、どこまでやるのか、何をして何をしないのかは地域や家によってかなり大きな違いがあります。

周囲に教わりながら、その場の慣習に従うのが一番ベストなんだろうな、と。

 

喪に服するような状況が無いに越した方がいいのはもちろんですが

避けられないものでもあります。

その時がきたら、余計なことに気を取られず、別れの時間を大切に出来ればと願います。