赤毛のアン vs シワシワお婆ちゃん -スーパー猛暑を乗り切る、日焼け止めの話
今日はとにかく暑かった…('A`)
今年の夏は『スーパー猛暑』らしいです。なんと恐ろしいネーミング。
そんなスーパー猛暑を迎える前に(迎えてる気もしますがw)改めて確認しておきたい、日焼け止めのお話です。
まずはここから。
紫外線は3種類!
紫外線A波は肌の奥深く、真皮まで届きます。
活性酸素を作り、コラーゲンやエラスチンを破壊し、DNAを傷つけ…シワやたるみなどの肌老化を招くアンチエイジングの敵。
しかも、窓ガラスや雲も突き抜けるため、曇りの日や室内でも一年中影響があります。
ピークは5月〜8月。まさに今!
紫外線B波は短時間でも肌が赤くなったり、ヒリヒリするような炎症を引き起こします。
サンバーン(肌が赤くなる日やけ)の原因と言われます。
肌細胞の炎症が刺激になりメラニン色素を増やすと、増えたメラニン色素がシミやそばかすなど色素沈着の原因になります。
また、表皮が強いエネルギーで損傷を受け続けると皮膚がんを発症するリスクも高まります。
B波より有害な紫外線です。
が。これまでは、オゾン層に吸収され地上まで届かないと言われてきました。
しかし近年のオゾン層破壊で地上まで届いてしまうことが心配されています。
…お肌の為にも、地球は大切にしないとです(´・ω・`)
日焼け止めがカットする紫外線は
地上まで届いてくる、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)をカットする役割を持っています。
それでは本題。SPFとは…?
Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター:日本語では紫外線防御指数)の略です。
SPFがカットするのは、シミ・そばかす・皮膚がんの原因となる紫外線B(UVB)
サンバーン(紫外線を浴びた際に皮膚が赤くなる)までの時間を何倍長く出来るかを表したものです。
個人差はありますが、紫外線を受けてから日焼けする(紅斑が出て炎症している状態)まで、だいたい15分~20分。
SPF1=約20分と考え、『SPF1は何もつけない状態より日焼けを20分遅らせる』という意味になります。
つまりSPF10だと、10×20分=200分(3時間20分)までは日焼けが抑制される(=3時間20分後に日焼けが始まる)ということ。
日射しの強さに対抗する値ではないのです。強さではなく『時間』
極端な話、条件が同じならSPF50とSPF15では紫外線カット効果はほぼ同じと言われています。
SPF50の持続時間は50×20分なので1000分(16.6時間)
…日常生活レベルの太陽だとすると、16時間という持続時間にあまり意味はありません。…太陽そんなに出てないし…そもそも日焼け止めって2-3時間で塗り直すし…
※ ただし、この20分という数値は平均的日射量から算出した数値。
個人差もありますし、紫外線量は天気や場所(山頂など高い場所は紫外線量が多くなる)で増減します。また、海や山へ行くとどうしても長時間になるので、アウトドアなどの際などはSPF値が高い物を選んだ方が無難です。
もうひとつの数値。PAとは
PAは、Protection Grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)の略です。
PAがカットしているのは、肌の奥深くまで到達し、シワやたるみの原因となる紫外線A波(UVA)
SPは、このUVAをどの程度防止することが出来るかを示した値です。
紫外線A波は、B波のように肌を焼いて赤くすることはないものの、その影響は肌の奥深く真皮層まで達します。
肌の奥深くで、コラーゲンやヒアルロン酸などを生成する細胞を傷つけてしまう、アンチエイジングの大敵!長期的に見るとしわやたるみといったいわゆる光老化の原因になります。
紫外線によるシミやたるみ、シワなどアンチエイジングを目的とする場合はSPF値よりPA値の方が重要になります。
ぴーえーたすたす…
(※ 正しい読み方は、PAフォープラス、PAスリープラス…)
PAは数値化出来ないため、UVAに対しての効果を4段階の+で表記しています。
全く塗らない状態で日焼けにかかる時間を1とすると
PA++++ → 極めて高い効果がある:16倍以上の効果
PA+++ → 非常に効果がある:8~16倍の効果
PA++ → かなり効果がある:4~8倍の効果
PA+ → 効果がある:2~4倍の効果
PA++で日焼けを4~8倍遅らせることができるので、日常生活ではPA+〜++で十分
海や山などの紫外線が強いところで使う場合はPA+++以上と、使い分けることが大切です。
大は小を兼ねる?
が、同時に肌への負担も大きくなります。場合によっては肌荒れやかぶれ、乾燥などの肌ダメージが、紫外線ダメージを上回ってしまうことも考えられます。怖
UVカット成分としてのふたつの配合成分は
- 紫外線吸収剤 → 肌荒れの原因
紫外線と化学変化を起こし、熱に変換して紫外線を放出します。
これが刺激になり、肌荒れの原因になることもあります。
- 紫外線散乱剤 → 肌の乾燥を招く恐れ
紫外線を反射させて肌に紫外線が届くのを防ぎます。
肌への負担は軽い分、紫外線カット率は弱く、白浮きべたつきなど使用感が悪くなります。
SPFやPAの値が高い日焼け止めには、ほぼ例外なく紫外線吸収剤が含まれており、肌が弱いと肌荒れやかぶれなどを招く恐れがあります。
そして一日の終わりにしっかり落とさないとそれもまたお肌に悪い影響を与えます。特に効果が高いものの中には落としにくいものもあるので要注意。
夏のお肌ケアはいつも以上に大切です(女子力ください…)
ちなみに…ベビー用日焼け止めなら肌に優しいかというと?
そういうわけでもなく。
赤ちゃんは肌に常在菌が少ない分、雑菌の繁殖を防ぐために殺菌剤や消毒剤が多く使われていることもあります。(赤ちゃんには必要です)
その結果、肌が弱い人がベビー用を使い、さらに肌荒れすることもあります。
たいせつなのは『使い分け』
通常の家事、洗濯物を干したり、近所への買物程度ならSPF15~20、PA++くらい。
長時間の外出、また、海や山、高地など紫外線を直接浴びる場所であれば、SPF30以上がオススメ…と言われています。
SPF数値をフル活用するための女子力高い塗り方は
SPF値(20分)という数字は、日焼け止めを2mg/㎠ずつ皮膚に塗ったときの値となります。…顔全体だと500円玉大くらいの量。使う日焼け止めによっては、バカ殿様の妹くらい白っぽくなります(時間が経つと落ち着く…はず)
バカ殿イヤだわ…(´・ω・`)と、ちょこっとしか塗らないと効果は劇的に下がります。
女性が塗っている実際の平均量は、必要量の1/4と言われていますが
1/4しか塗らないと、効果は1/20に大幅ダウンしてしまうのです。なんとー
鼻だけ焼けたらイヤだよね(;д;)
塗った日焼け止めは、肌の表面にのせることで紫外線を防止しています。
ので、塗る時も「ヌリー」っと伸ばしちゃダメ。表面に何重にものせていくイメージでポンポンと置いていきます。…特に頬骨の辺りや鼻など。少し高くなっているところを重点的にポンポン重ねます。
汗で浮いたり、ハンカチで肌に触れたりすると、その部分の日焼け止めは落ちます。
鼻をかんだら鼻だけ日焼け止めが落ちます。鼻だけ焼けてしまうと…悲劇です。それだけは避けたい。
また、ウォータープルーフは耐水性が良いというだけなので、海などでの多くは約80分程で落ちてしまいます。
リピートアフタミー『日焼け止めは塗り直しが大事』
SPF50、PA++++ を朝1回だけ塗るより
SPF20、PA++をこまめに塗り直す方が
お肌の負担も少なく、高い効果が期待出来ます。
ポイントはケチらないこと。お日様はしみシワたるみの元!全力回避しましょう。
メイク直しまでは出来ないわ…という時は
パウダータイプやスプレータイプなどの日焼け止めを活用できたらなーと、思ってます。
余談ですが、髪は3倍日焼けするそうです。スプレー、シューをする習慣をつけたいものです。はい。
▶︎ 長くなったのでまとめるよっ
赤く日焼けする時間を延ばす子。SPF1=20分
紫外線B
PA → しみシワたるみ。シワシワお婆ちゃん予防。
アンチエイジングが目的ならこっち。
紫外線A
効果が高いと肌への負担も大きくなるので、自分に合った数値をこまめに塗り直すのが一番大事♪
で。今年の相棒は君に決めた。
これだけ色々言っておきながら、SPF50じゃねーかよ(-ω-)と思いますがw
主にどうしても焼けたくない時のボディを想定。PA数値を見ていった結果、ここに落ち着きました(・∀・)アハ
ポンプだったのもポイント高し。すぐサラサラになって今のところ良い感じです。
ちなみに。
モノグサーなので、普段の日常使いはコレだけ。しかもお顔だけ。
SPF25 PA++
メイクもしてるのでそんなに頻繁に塗り直せるわけじゃない。強すぎず弱すぎず…
そのバランスが難しいところですが
肌(特に顔)にSPF50ばかり長時間つけていると、ボロボロになってしまうこともあるので。程よいものを選んでます。
SPF25→25×20=500分(8.3時間)
十分でしょう!
スプレーなどをこまめに重ねると良いんだろなと思ってます。
スーパー猛暑。打ち勝ちましょう。
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