ふたつの家計簿からエッセンスを抽出する -クリアファイル家計簿とづんの家計簿
づんの家計簿が書籍になりました。初めてインスタアカウントを拝見したのはブームになるずっと前。
私にそれが出来るかどうかはさておき、自分でフォーマットからルールまで完成させて運用、継続して、さらに結果を出している姿を見て、なんだかとても楽しかったのを覚えています。
残念ながら全く同じようには出来ないと思うのですが、づんさんの家計管理に関する考え方を知りたくて出版を機に読んでみました。
ついでに。意外と続いているクリアファイル家計簿についても再読して、ふたつの方法から家計簿に関するエッセンスを吸収したいと思います。
クリアファイル家計簿 @いちのせかつみさん の考え方
数年前のブームの際には一行家計簿とセットだったのですが、最近はクリアファイルのみが多いようです。
考え方はシンプル
[ 手取収入 ] − [ 口座引落分 ] − [月の食費・日用品費 ] = [ 残ったお金が現金決算分 ]
月の食費・日用品費を2000円/月 に設定されています。
基本的には食費と日用品費のみの管理家計簿です。
ポイントにしているのはきっと
・生活するのに必要不可欠な食費・日用品費分を先取りで確保してしっかり管理
・残ったお金でその他のことをやりくりしましょう。
といった感じなのでしょうか。
ちなみに、クリアファイル家計簿とは
- 1日の食費・日用品費の予算を2000円に設定
- クリアファイル1Pに1日ごとの日付を書き入れ、1日に2000円ずつ入れておく
- 買物(食費・日用品)に行く場合は2000円を取り出してその範囲内で買物へ
- 帰宅したら残ったお金とレシートをその日のファイルに戻しておく
- これをひと月繰り返していくと、いつの間にか予算内で暮らせるようになります
といったもの。
たとえばポイントカードは持ち歩かずに、ポイント10倍デーなどの日のクリアファイルに入れておくなどの工夫も出来るようになります。
クリアファイルの大きさによっては、提出書類や忘れてはいけないメモなどを挟んでおくこともできますw
日めくりカレンダーを使って日付代わりにしているので、少し亜種かもしれませんが…
イメージはこんな感じ。
亜種ついでにw
100均のウォールポケットで管理すると、月の見通しが視覚的に分かるようになるので、この方法もお金を使う練習としてはとても良い感じでした。
(ただし泥棒喜ぶ仕様なので、セキュリティーは十分注意してください)
実践してみて変わったこと
やっぱり「見える化」大事
お金がなければそれ以上使えないわけで。嫌でも金額を計算しながら買物するようになりました。
最初は少ないように感じた2000円という予算も、よくよく考えてみたら週換算で14000円。十分です。
家族の人数や傾向で本当に予算が足りなければ初期設定を増額すれば良いだけの話。
まずは決めた範囲で必要な物だけ買物をするという感覚を身につけるのが一番の目的なのだと思いました。そして、意外と残ります。
貯金する余裕がなかったのが嘘のように…しかも苦しまずに出来るようになりました。
本当に驚きです。見える化ってホント大事。
づんの家計簿 @づんさん の考え方
同じような家計簿を出来るかどうか、家計簿の書き方やフォーマットはちょっと横において。
づんさんの家計の考え方ってすごく理に適った方法だなと感心しました。この考え方とバランス感覚、真似したいです。
とても理に適った考え方です
・まずは、毎月変動があろうとなかろうと
[ 1年で一番低い収入 ] − [ 1年で一番高い月の固定費・天引き貯金 ] = [ 使える枠 ]
を設定します。
・毎月同じ額にすることで、生活水準を安定させることが目的とのこと。
・生活費と特別費の出所は完全別ルート(お金の流れは二本立て)
生活費→月の給料から
特別費→ボーナスやご祝儀から
・特徴でもある、日々の支出を毎日ひとつずつ積み重ねていくことによって、今月どれくらい使ったのか(残りはどれくらい使えるのか)を毎日把握していきます。
・お小遣い枠は家族全員でひとつの枠として、全員でバランスをとっていくスタンス。
・支払月ではなく、請求が発生した日(カードを使った、光熱費の検診日etc)に計上
づんの家計簿を通して真似していきたいところは
・生活水準を一定に保てるようになりたい。月による極端な凸凹を減らしたい。
・生活費と特別費の考え方・出所を分けて流れをきれいにしたい(分け方はまだ未定)
・本日時点での 使ったお金/使えるお金 をもっとしっかり把握出来るようになりたい
・お小遣い枠を家族全体でバランス取っていくという考え方いいなぁ
・家計簿の書き方に気を取られてしまいがちですが、良く考えてみたらどちらも「生活費」と「特別費」は別ルートになってるんだな。これは発見でした。
家計簿のつけ方はその人その人色々でいいと思っています。
きっとそこには正解も間違いもなくて、最終的に家計管理が上手く回っていればそれが一番なのだと。
なので、表面的な「づんの家計簿」を丸っと真似していくわけではなく、考え方を吸収していきたいと思っています。
お金の流れを本当にきれいに整理されているづんさん、素敵だと思います。