活字と猫と、財布の穴と。

ゴチャゴチャした部屋に起こる悪循環一覧

人生で数少ない大イベント!の住宅購入。

を、思ってもいないタイミングで、予想もつかないくらいの速さで駆け抜けてしまいました。

 

ずっと前から義両親&実母がダブルで一週間滞在する事決まっていました。

それに関する準備だけでもバタバタだったそんな時期。

に、まさか引越しと言う大イベントが割り込んでくるとは…

(実は車の買い替え騒動も同時期に起こっていました)

 

もうまさに毎日嵐のようでした。我ながらよく頑張った…まさに駆け抜けました。

 

家を買うだの、車を買うだの

銀行だの、役所だの

オプションだの、工事だの

エネファームだの、補助金だの

見積だの、工事だの、引越しだの

 

とにかく分からないからGoogle先生に頼りっぱなし。でも選択項目が多くになるにつれ、何が良いのかだんだん判断がつかなくなり、いつの間にか「ヨキニハカラエ……」と心が現実逃避していく始末

 

重要書類は増えていくのに

引越し準備で身の回りの物はどんどん段ボールに消えていく日々。

数日前までとってもキレイに整理されていたはずの必要書類が、今ではどこかの箱の中…と言う恐怖。

 

数日前の残像はとっても良く覚えているのです。

その書類ならあそこの棚の右から2番目くらいにあった……んだけど…

と指差すのは空の本棚だったりして。

 

 

引越しに関しても時間の関係上、断捨離の時間などなく。

断捨離を飛ばしてとりあえず全て段ボールへ詰め込んでいました。

 

過去に10回以上も引越しを繰り返している私ですら、これ以上無いくらいバタバタしていた引越しでした。

 

 

で。ここからが本題。 - - - - - - - - - -

断捨離もせずに、旧アパートのモノをそのまま段ボールに詰めて引越した新居。

まずは引越時、使う場所近くの部屋にそれぞれの段ボールをまとめました。

その次に、必要な物だけ段ボールから取り出して使い生活を始めました。

 

新居の家具が届くまで1~2週間のタイムラグがあったので、しばらくは段ボールのまま、必要な物を段ボールから取り出して生活する日々。

 

家具が届く直前はこんな感じでした。

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ゴチャー

 

 

この時期にとっても痛感した事がありました。

それは『お部屋がゴチャゴチャしていると良い事が無い!』と言う事

 

 

 常に何かを探しています

 

・何かをはじめる為にはまずは探し物から

時間がかかります。探すと見つからない、探してない時に見つかる、これは何故!?

効率も悪くなります。ワンアクション毎に探し物…考えるだけで嫌になります

・作業場所がとにかく狭い。やり辛い、やり難い、「あ゛~」が増える

・ので、結果として物事を始めるまでのハードルが高くなります。

 「後でしよう」「今度で良いか」「何かのついでに…」そればかりで結局片付きません

・最初の一歩を踏み出し難くなります。新しい事なんてとんでもない。

 

 

 視界がゴチャゴチャしてます。

 

・どことなく疲れます

頭も心も疲れます

・整理して考えたり順序立てて考える事が出来辛くなります。視界や探し物で度々思考が中断されます。

・頭の中で溜まっていく「やらなきゃなー」が、頭と心の容量をかなり奪います。余裕が無くなっていきます。

やる気が吸い取られます。何から始めればいいのか…とにかく行動が重くなります。

・何より、くつろげません!

 

 

 掃除しなくなります。

 

・ゴチャゴチャしてると、掃除らしい掃除は出来なくなります。

・「片付けたら掃除しよう」が免罪符になってきます。(いつまでも片付かなかったらどうするの?)

・小物が多かったり床面が狭いと掃除がとにかく大変&面倒です。

・掃除のハードルはかなり上がります

 

 

 料理もしなくなります。

 

・キッチンが荒れていると料理する気が萎えます。献立も思いつきません。在庫管理ももちろん出来ません。

・調理道具が取り出しにくいと、「あ゛~」が増えます。手のかかる工程はひたすら省略しはじめます。

・丁寧に料理……ナニソレ状態になります

・作業場が狭いととにかくやり辛い…間違いなく皿数が減ります。

・調理器具のコンセントが繋がっていないと、レンチンするだけでもグッタリします。

・そもそもゴチャゴチャしている時点で気力ゼロ。自炊する思考に辿り着きません。…しません。

・結果、外食・総菜・お弁当ばかり。お金もかかる健康にも悪い、そんな悪循環。

・副産物として、ゴミが増えます。買物へ行く回数も金額も増えます。

 

 

 モノの扱い方が雑になります。

 

・大事な物は避難させるので視界から消え、身の回りに安価で壊れてもいいような物が増えます。

・いつの間にかゴチャゴチャの森に紛れて、さっき手にしたはずのモノまで良く迷子になります。

モノの把握が出来ません。量も種類も。

・その結果、同じ物を買ってしまったりします

・その辺へのチョイ置きが増えます→ゴチャゴチャ悪化。割れ窓効果?

・壁や床を傷つけそうになります。落としたり、干渉したり

・安易に収納家具・グッズを買いたくなります。この棚があれば片付くかも…と無計画に手を出しかけます。

・何より、扱いが雑になります。

・大事だった物もゴチャゴチャの森に紛れるとなぜか大切に出来なくなります。

 

 

 その他イロイロ。まだまだあるよ

 

・外部の人の気持ちまで吸い取るようです。工事業者さんも人の子。モノに溢れた家と、モデルルームのような家だと無意識の部分で気持ちに違いが出てくるのでしょうね。分かります

・人が来るのが若干恐怖になります。「今近くにいるんだけどね」この電話がとにかく恐怖

言い訳が増えます。「仕事が一段落したら~」「家具が揃ったら~」「前の家のままだから~」

 聞かれてないのに言い訳したくなります。なぜでしょう。必死で正当化する自分が現れます。

・言い訳が後ろ向きになります。「足りないから」「狭いから」「広いから」「時間がないから」

後ろめたさが拭えません。「出来てない自分」ばかりが目立つ気がします

・「とりあえず」が増えます。「とりあえずここに置こう」「とりあえず買っておこう」「とりあえず後で」

 

 

 

ゴチャゴチャしてると良い事無いデス。ホント。

 

心と頭が疲れる・余裕が無くなる

自分に自信がなくなる・言い訳が増える

最初の一歩を踏み出し辛くなる

料理と掃除をしなくなる

無駄なお金と時間がかかる

苛々する。余裕がなくなる

 

まとめてみるとなんか納得…

あぁ…こんな人知ってる。こんな気持ち知ってる。

 

幸いな事に新築だったので、片付けて掃除を始めてしまえばすぐにキレイになります。

家に合った家具がある程度揃えば、自然と物の居場所は出来てきます。

日常生活の積み重ねでゴチャゴチャしてきた部屋と、引越しの最中にゴチャゴチャしている状態では根本的な違いがあるとは思いますが

影響は同じ事なんじゃないかなと思いました。

 

両親ズがくる事は分かっていたので、特にキッチンの調理器具類は初めての人でもわかるような配置をしました。

その結果「使いやすい家だった」「分かりやすかった」「小物使いが上手」「自分も帰ったら整理しないと…」の言葉をもらえました(ありがとう。お世辞でも今の私にはとても嬉しかったです)

 

でも同時に、モノを大切にする世代の両親ズが言っていた事は

「ここは広いから…うちは狭いから…」「ここは収納がたくさんあるから」「昔はキレイにしてたんだけど最近は○○だから」「うちは古いから」「昔のつくりだから」「こんな使いやすい物は持ってないから」

 

…あれ? どこかで聞いた言葉達。

 

 

母親ズの名誉の為に言っておくと、実家はとても工夫されていて掃除も行き届いていてキレイです。母親ズは必要な物の場所も把握していて、すぐに見つけ出してきます。

が。とにかく使っていないモノが多いのです…。「何十年も使っていないけどまだ使える」モノ達が収納スペースを占領し、溢れた物を入れる為のタンス等で部屋が狭くなっています。

母親ズの頭の中では地図が出来上がっていても、それ以外の家族は何がどこにあるのか探し出すのに一苦労。

 

なるほどなー…

なんとなくこの辺りにヒントが隠されているような気がしました。

 

料理も掃除もお金も時間も。

疲れにくいお家・空間づくりも

自分への自信や一歩踏み出す力を育むのも

まずは自分の持ち物を管理出来る量にするところから始まるのかもしれないなと思いました。

 

 

長くなってしまいましたが、ゴチャーが自分に与える影響を知るとても良い機会だったんじゃないかな。

料理や自信、それと整理整頓って関係ないんじゃない?って一見思ってしまいがちですが、私にとってはとても密接だったみたいです。

 

どんなにゴチャーッとしている場所でも、人の目は2週間で慣れてしまうそうです。

チョイ置きも2週間経てば日常になり、違和感を感じなくなります。

そもそも物が溢れているとチョイ置きが目立たないので、そのままになりやすくなります。

 

つい少し前まで古くて狭いアパート暮らしだったので何となく思うのですが

家が古いとか狭いとか、収納スペースがどうとかはあまり関係ないような気がします。

(もちろん、その人によって使いやすい使いにくいはあると思いますが)

 

大事なのは、その家に合った物の量と種類を管理出来ているかどうかなんじゃないかな?

 

これからひとつの家に何年も何十年も住んでいくにあたって。

収納スペースに押し込んでしまえば視界から消え、ある程度の量までは一見してキレイを保てるようになります。

でも、その分要不要の判断が鈍ってしまわないように。アパート暮らし以上に定期的に風を通していかないといけないなと改めて考えました。

 

 

この時感じたことを忘れないようにしたいと思います。