もう戻れない
夢で音楽の仲間と、高校の仲間と出会った。
私はいつも、どんな場所でも中心だった。
話の中心、物事の中心。牽引役で、何でも知っていた。
でも、最後の最後までいられなかった。いつも荷物をまとめて誰にも言わず逃げた。逃げるしかなかった。
それからあと、私はいなくなっても彼ら/彼女らはたくさんの時間を過ごして、状況も変わって、
きっと生きている。
私の記憶は古いものになっていて
同じように受け入れてくれたとしても、追いつけない。
受け身でしかいられない。
帰りに車で送ってもらったけれど
私の家を知る人もなく、
とりあえず一番近くの子と一緒に下ろしてもらったんだけど
・・・おりて1人になったときに気がついた
私はもう昔の家に住んでいない。
そこからですら酷く遠い場所だった。
もう戻れない。
寂しくて、辛い。
辛くて、寂しい。
でも、誰にも言えないね。
全部、捨てた。
寂しい