活字と猫と、財布の穴と。

本:キュア

 

=story=

若き外科医は肝臓がんで余命1年であることを知る。リストカットの少女に支えられ、同僚の医師や看護師、がん患者のカリスマ、放射線生物学者との出会いのなかで、病気とは何かを問い、自らのキュア・治療を模索する。

 

お友達の里絵ちゃん(Every day of me.)のところで紹介されていた、田口ランディさんの『キュア』

里絵ちゃんの所で読んだストーリーに興味を惹かれて読んでみました。というか、引越とか色々あったので、やっと?読み終わりました!!�{

 

田口ランディさんのことは名前しか存じてなくて、しかもずっと、名前のイメージからなぜか男性だと思い込んでいました。^^; でも女性だったんですね。失礼しました>ランディさん

 

トーリーを読んだ当初は、医療モノか癌をテーマにした物語だと思っていたのですが、読んでみるとちょっと違うことにびっくり。

でも後半で特に強く感じた、人間も自然の一部であることを忘れちゃいけないというような雰囲気が強く印象に残りました。

正直なことを言うと、医学を学んでいた私としては前半は自分の経験と照らし合わせちゃって医療の現場とかが何だかリアルすぎるよーと思いながら読んでいたのですが、それでも後半は一気に読めました。

 

読んでて興味を惹かれたことが、本文中で出てきた「ミトコンドリアイブ」のこと。

ミトコンドリアのタイプを辿っていけば世界中誰でも、ミトコンドリアイブの9人の娘のどれかに行き着くという話。

本文中では、超能力を持った人はミトコンドリアのタイプを辿っていくとアースラという一人の女性に行き着くとなっていましたが、この内容に興味をそそられました。(へそ曲がり?)

 

で、著者の参考文献の一つでもある『イブの7人の娘達』という本を手に入れてしまいました。

物語というよりも、科学の話になってしまうのですが^^;

細胞学かなにかでこの話を聞いたことがあって、興味を持ったことを思い出したんですね。きっと。

 

話がそれてしまいましたが。

終章が何だかあたたかくて、前半感じた無機質なイメージとは全く違った後味を残して読み終えられました。

 

紹介してくれた里絵ちゃんに心から感謝です<(u_u)> ありがとう。

里絵ちゃんの本のレビューを見ているとまだまだ読みたいと思う本がたくさんあるので、これから少しずつ参考にさせてもらいながら読書を楽しみたいと思います。

 

 

活字を全く受け付けなかった時期は本当に苦しかったけど、こうしてまた本を読めるようになって本当に良かったheart03